承認欲求の解剖学
サークル: トランセル
サークルHP:
発売日: 2022年06月23日 0時
収録内容
16208文字のテキストファイルです。
テーマは承認欲求について、過剰なネガティブを抑えるために【思考】と【感情】を分けて考えるための工夫をまとめました。
安くはありません。しがらみに囚われ、考えすぎてしまう人のための解毒剤です。
抜粋
SNSを開くと、クオリティの高い作品が溢れています。
その様を見てやる気を削がれてしまった、そんな経験があるのは僕だけではないでしょう。
いつか勇気を奮ってその中に飛び込み、承認欲求に振り回されたあまり手痛い傷を負ってしまったこともあるかもしれません。それはとても辛いものです。
僕は過去に何度も承認欲求に打ちのめされてたからこそ、調べて、整理して、活動を続けるためにこの小論を書きました。
平たく言えば「自分のやりたいことをやればいい」の一言に尽きるのだけど、それ以上の説明がされることは滅多にありません。
ましてや、そのための具体的な方法も教わることはできません。
・承認欲求とはそもそも何なのか?
・承認欲求はいけないものなのか?
・承認欲求を消すための方法は?
・せめて有害な部分を切り落として活用できないか?
・承認欲求を持ったまま成功できるのか?
…この小論ではそういった、創作者にありがちな疑問に納得するための解説を用意しています。
「上達したいなら手を動かせ」というけれど、「悩んで、納得する過程で得られる自己認識を楽しむこと」こそ、創作活動の醍醐味ではないでしょうか?
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承認欲求について理解するのメリット
・空回りした努力をせずに済む
残念ながら、生真面目で努力家な人ほど成果の上がらない無駄な努力に時間を割いてしまいがちです。「僕はまだまだ足りないから、もっと努力しないといけない」など、べき思考に囚われて事態が悪化した経験はありませんか?
承認欲求について理解すれば、そういう空回りを防げるようになります。
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・完璧主義が和らぐ
実は、完璧主義な傾向が強い人ほど「何が完璧か?」という根本的な前提を自覚していません。ちょっとシュールですよね。
でも承認欲求について理解してうまく調整すれば、その傾向は自然と和らいでいくでしょう。
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・成果の波に飲まれないメンタルが身につく
クリエイターは創ったり作り出すことができるけど、世に出した作品を評価するのは他人の自由なので、コントロールするのはそもそも不可能です。だからこそ、承認欲求が顔を出してきます。
どれだけ気合を入れて作ったからといって、望むだけの評価を得られるとは限らないのが創作の世界です。その一見残酷な世界で、どのようにすればメンタルを保てるのでしょうか?
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・言葉にならない感情を、言語化できるようになる
承認欲求が引き起こす最も大きな害は、視野が狭くなって自分の人生を生きられなくなってしまうところ。限られた人生の貴重な時間を浪費してしまうことです。
そうした悲劇を防ぐためには、言語化することが有効です。なぜなら言語化とは、【よく知ったものを別の角度から見直すこと】だから。
書くことで気持ちを整えながら、次の内容を明らかにしていきましょう。
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・自分の強みを知ることができる
【強み】言う言葉を聞いてあなたはどのようなイメージを浮かべますか?専門的な技術や能力、もしくはもっと漠然とした考え方かもしれません。
この小論では、【強み】という概念を3つの要素に分けて、それぞれの組み合わせによって起きる現象だと解釈しています。
そして都合の良いことに、あなた自身が自らの【強み】について理解するのは、同時に承認欲求を克服することでもあります。
この小論を読んでいるということは、あなたは既に【強み】に関するいくつかの素養をクリアしているはず。
ここからお付き合い頂くしばらくの間あなたの強みを知るために、承認欲求の罠を飛び越える方法について考えていきましょう!
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この小論は全部で3章立てになっています
まず初めの第1章では、「そもそも承認欲求とは何なのか?」という根本的な疑問について考えます。
現代では”かまってちゃん”や”鬱陶しい”などネガティブなイメージが付きまとっている承認欲求という言葉だけれど、誰もが懐き得るものなのであれば、それは人類の進化の過程で何らかの役割を果たしてきたはず。
僕たちはその進化の遺産を、どのように運用していけばいいのでしょう?
続く第2章ではこの小論のゴール、つまり【あなたの強みに関する認識】を元に、承認欲求について考えていきます。今あなたの強みが活かされていないのであれば、その邪魔をしているものは一体何なのでしょう?
【強み】を構成する3つの要素とは?
と、ここまでの内容は退屈に感じさせてしまうかもしれません。なにしろ座学なので。しかし最後の第3章では、あなたが考えながら手を動かして作業するワークを複数紹介しています。
目的に合わせて複数用意をしているので、困ったときには必要なものを使ってみてください。