優柔不断の活かし方
サークル: トランセル
サークルHP:
発売日: 2022年07月31日 0時
このテキストについて
【決断にまつわる具体的な4つの手順】について考察した、17523文字のテキストデータです。
古来から”敵を知り己を知れば百戦殆うからず”と言いますが、それが難しいのは僕たちの目を曇らせるバイアスに司会を奪われてしまっているから。そんな不安の霧を認識して、晴らして、有意義な時間を手に入れるための内容をまとめています。
詳細については、続く本編引用をご覧ください。
本編より一部引用
このテキストでは、優柔不断を強みに変える方法について考察しています。
「即断即決」「秒で決める」ことが善いとされる現代社会では何かと嫌煙されてしまう優柔不断だけれど、実は優柔不断な人って他の人よりも偏見が少なくて、“曖昧な状況”への耐性があるだけなんです。
多くの人は”決められない不安”に駆られて決断するのに対して、様々な視点でのメリット・デメリットを考慮して現実的に考えることができる慎重な人。それが、現代における優柔不断の正体です。
ただ、いかんせん現代社会は複雑になりすぎました。適切な”意思決定のスキル”が伴わないと人間の脳は処理落ちしてしまい、決断できずに延々と迷うようになってしまいます。結果的に、優柔不断の悪いところが過度に強調されてしまう。
だからこのテキストでは、そういう状態を避けるための方法として”意思決定の4つのステップ”を紹介していきます。
(中略)
そういうわけで、まずは意思決定のプロセスを把握していきましょう。
順に、1.選択肢を増やして、2.その妥当性を確認すること。3.その中から良いものを採用して、4.得られた結果を次に繋げること。
一見単純ですが、多くの人がこれを徹底できていません。なぜなら、プロセスの中に無意識の思い込み(バイアスの罠)が隠れているから。バイアスについて知り、対策し、意思決定の質を上げてみましょう。
このテキストの第一部では、主に意思決定にまつわるバイアス対策についてまとめています。状況に選ばさせられるのではなく、積極的に選ぶための思考法を身に付けていきましょう。
そういして良いものを好んで選ぶ“積極的な意思決定”について知ったら、次は優柔不断の悪いところを抑えていきます。
(中略)
・・・それでは、第一章の“意思決定プロセス”について書き始める前に、あなたの“優柔不断のタイプ”を確認していきましょう。
実は優柔不断って4種類あるんです。あなたはどれに当てはまりますか?それぞれ5段階(1とても良く当てはまる~5まったく当てはまらない)までで点数をつけてみると良いかもしれません。
【自己矛盾が多いタイプ】
例:ラーメン屋に入ったけど、メニュー表を見て親子丼の気分だと気付いた。どうするか…
【どっちつかずになるタイプ】
例:醤油にすべきか、塩にすべきか…
【感情的に葛藤してしまうタイプ】
例:味噌の気分だけど、この店は醤油で売ってるのか…
【意見が極端なタイプ】
いつも塩しか食べないから、何を選べばいいのか…
さて、あなたはどのタイプの優柔不断が多かったでしょう?一般的にイメージされる優柔普段といえば2のどっちつかずなパターンの印象が強いけど、それ以外にも色々パターンがあるのがちょっと意外ですよね。
とはいえどのタイプが良い・悪いというのはなくて、重要なのは自分のタイプを自覚していること。あくまで優柔不断の要素なので、一人の人が複数の要素を持っていることもあるし、一つだけ突出している事もあるかもしれません。
どちらにせよ、まずはその結果をもとにこのテキストを読んでみてください。そして、少しづつ優柔不断を強みに変えていきましょう。
(中略)
●●第一章、意思決定の4つのプロセス●●
それではここからは、“消極的的な優柔不断”から“積極的な優柔不断”を目指すための意思決定のプロセスについて解説していきます。
おさらいになるけれど、優柔不断には4種類のタイプがありました。
自己矛盾が多いタイプ
どっちつかずになりがちなタイプ
感情的に葛藤してしまうタイプ
意見が極端なタイプ
―――――――――――――――――――
これらはそれぞれ、先に紹介した(意思決定のプロセス)と連動しています。
自己矛盾が多いタイプ
→(選択肢を増やす)
どっちつかずになりがちなタイプ
→(選択肢の妥当性を評価する)
感情的に葛藤してしまうタイプ
→(最善の選択肢を採用する)
意見が極端なタイプ
→(結果をもとに後に繋げる)
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そして、それぞれに意思決定を歪める【バイアス】があります。
1.自己矛盾が多いタイプ
→(選択肢を増やす)
【利用可能性バイアス】
…以降は本編でお楽しみください